江の島 Lovers vol.25
島の茶屋 あぶらや 秋岡恵利子さん
心にひとつ灯火を
『江の島 だいぶキレイになったわよ。いつもありがとう!!』 江の島の坂道を上がる私たち取材陣にそう明るい声を掛けてくれた。
明治時代、江の島島内には、まだ電気が通っていなかった。 人々が今で言う蛍光灯とは違う「ランプ」で生活を送っていた。 そんなランプに必要不可欠な「油」を販売していたのが、「島の茶屋あぶらや」の原点である。
「島の茶屋あぶらや」の女将さん通称“えりちゃん”のお店は奥津宮のとなりにある。 天井が高くゆったりとした店内はウッディな雰囲気で、かつて江の島の人達が営んでいた生活を垣間みることができる。 『おいしいもの食べてもらって、くつろいでもらって、みんな笑顔に』 そう言う女将さんの笑顔が本当に温かい。 ランプと蛍光灯の違いか!?と思いにふける取材陣に 『最近ではね、お客さんに油を売ってもらっているの』還暦をむかえた女将さん“えりちゃん”は一段とキュートに笑った。
インタビュー2010年