江の島 Lovers vol.17
虎丸座 河原康広さん
今日だけのものだから
江の島大橋のたもと、まさに名前通り江の島が一望できる『江の島ビュータワー』がある。 そのタワーの7階にあるのが『虎丸座』。
江の島の横っ面に沈む太陽は、島に何とも言えない陰陽のコントラストをつけ、その時にしかない『空と雲と島』の姿を見せる。
見る者の気持ちを映し出すかのように、どこか寂しげに西の空を染める太陽。人はなぜ夕日に魅せられるのか?そこに答えはあってないようなものだ。
河原さんの『お客さんに夕日を見ながら、良い音楽を聴いてもらいたい』という思いは、今日という一日を存分に楽しみ生きてほしいという願いでもある。『何もやらなくても一日は終わっちゃうよ(笑)』
虎丸座のバーカウンターからは音楽を聴く人達の横顔が見え、窓の外には夕日に照らされる江の島の横顔が見える。そんな光景を見ているとロマンチストになってしまうと、河原さんは哀愁をおびた照れ笑いを見せてくれた。
インタビュー2009年