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江の島スペシャル対談 vol.02 Talk session vol.02

神奈川県水産技術センター 工藤孝浩さん × 海さくら

神奈川県水産技術センター 工藤孝浩さん

江の島のゴミの現状やいつまでもキレイな江の島を実現し、次の世代に守り伝えていくにはどうすればよいのかなどについて、海岸を守るエキスパートと海さくら 代表 古澤のちょっとマジメな対談です。

第2回は「神奈川県水産技術センター」の工藤さん(以下、敬称略)と対談しました。(2008年対談)

神奈川県水産技術センター 栽培技術部
〒238-0237 三浦市三崎町城ヶ島養老子
TEL:046-882-2311(代表)
URL: http://www.agri-kanagawa.jp/suisoken/

「江の島・湘南が綺麗になり、昔、江の島・湘南の海に沢山いたタツノオトシゴをもう一度、肉眼で見たいと思いませんか?」

今回、海さくらはその願いを叶えるべく、神奈川県水産技術センター 栽培技術部にお勤めの工藤さん(以下、敬称略)にお話を伺いに行きました。お話の中には私たちが目標に近づくためのヒントがありました。

さてそのために必要なこととは一体どんなことなのでしょうか。海を愛する者同士の熱い対談からキレイな海にするための方法を一緒に考えてみましょう。

海の救世主 アマモ

古澤 : 工藤さんはどんなお仕事をされているんですか?
工藤 : 従来の獲る漁業ではなく、育てる栽培漁業ということを行っています。自然の魚は生まれてから10日程度で99%死んでしまうため、ある程度の大きさに魚を育ててから放流する活動を行っています。しかし単に放流するだけではなく、同時に彼らの餌となる生物が育つ環境、つまりピラミッドの底辺を支えている基礎生産者の育成に力を入れています。
古澤 : その基礎生産者とは何ですか。
工藤 : 私たちはアマモを育てています。アマモの中で魚たちは卵を産んだり、餌を捕ったり、敵から身を隠したりします。まず魚たちの住む環境をしっかりと整えてあげる必要があります。陸上と同じように海の中にも豊かな草原や森が必要なのです。アマモは面白い生物なんですよ。通常生物は海から陸へと進化してきましたが、アマモはイルカやクジラと一緒で陸から海に戻った生物なのです。海の中に彼らが住む隙間があったということなのです。それが砂の海底だったのです。

アマモを育てるには海水の透明度が必要

古澤 : アマモはどんな環境でも育つのですか?
工藤 : どこでもという訳にはいかないのです。アマモは光合成しますから日光の届く範囲で、なおかつ根を張るための環境が必要です。その点で東京湾は透明度が低く光が届かず、 根が張れないヘドロの海底が多いためアマモが育ちにくいのです。相模湾は波が強いのが難点ですが・・
古澤 : それでは江の島の海・相模湾でアマモを育てるためには水の透明度を上げる必要があるということですね。
工藤 : そうです、といいたいところなのですが現状海の汚れは陸に問題があります。川から濁りや過剰な栄養が流れてきます。濁りは時間が経てば消えますが、問題はリンや窒素などの栄養塩です。下水処理で無機化してもリンや窒素は分解されないため、3次処理までやらなければなりません。3次処理まで行うには新たにプラントを建設する必要があるので、莫大な費用がかかる社会投資が必要になります。一方アマモは成長過程でリンや窒素を吸収する働きを持っていますが。

ごみ拾いからタツノオトシゴ、そしてジュゴンまで

古澤 : 私たちは月に一度江の島でごみ拾いを行っています。ごみ拾いをすることで海はキレイになりますよね!?
工藤 : もちろん!!海の生き物にとってゴミがなくなるのはとてもいいことです。私たちも金沢八景を中心に活動をしています。埋立地に囲まれたところはゴミが逃げられずに溜まってしまいます。実は相模湾のような海になることを第一目標に活動しているんですよ。
古澤 : 本当にキレイになったらどんなことが起こりますか。例えば江の島でアマモが育てば、タツノオトシゴを見ることが出来ますか?
工藤 : アマモがあるとタツノオトシゴが生息する可能性が出てきます。アマモが育てば、タツノオトシゴは流れに流されることなくあの小さな体と口で餌が食べられます。海藻が密生した環境が必要です。
古澤 : アマモは食べられたりはしないのですか?
工藤 : 基本的にアマモは食べられません。アマモを食べる動物はジュゴンくらいですね
古澤 : 江の島がキレイになってアマモ場が増えたら、ジュゴンが訪れるかもしれないですね。

魚たちに認められる喜び

古澤 : 工藤さんの活動においての成功体験を是非聞かせてください。
工藤 : 金沢八景では2001年から海の再生活動のひとつとしてアマモを育ててきました。けれど2003年に赤潮が発生したため全滅してしまいました。その後も引き続き活動を行っていたら2004年にアオリイカがアマモに産卵をしてくれたのです。それはもう涙が出るほど嬉しかったですよ。アオリイカが我々の作ったアマモ場を認めてくれた証拠ですから。アオリイカだけではなく、アマモがあると鯛の稚魚も身を隠しながら餌を食べられるのです。ゴミ拾いでダイレクトに水の透明度を上げることは難しいですが、ユートピアをイメージして活動をして欲しいと思います。そして皆さんが『生きること=水を汚すこと』という生活スタイルを変えるようになったらいいと思います。キレイな水を海に返せるように税金の使い道やライフスタイルを変えていけたらいいですね。
古澤 : ありがとうございました。いつか、江の島・湘南の海にアマモが沢山生えて、そこに昔、沢山いたタツノオトシゴや、多くの小さな生物が来て、そこの小さな生物を食べる、少し大きい魚が多く現れ、それよりももっと大きいイルカが沖にいるような、江の島・湘南をイメージする事ができました。海さくらも、この目標にむかいたい!!っと強く思いました。とても素敵なイメージが膨らみました。ありがとうございました。
目指せ!日本一楽しいゴミ拾い

NPO法人 海さくら

神奈川県の江の島で2005年から「目指せ!日本一楽しいゴミ拾い」をモットーに 年間ビーチクリーンを行い清掃活動にイノベーションを起こしてきたゴミ拾い団体。江の島に「かつて生息していたタツノオトシゴが戻ってくるくらいキレイにする」という目標をかかげ、体験・体感を大事にし「楽しく」「楽しめる」活動を継続しています。

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