理事長挨拶
「海さくら」の最終目標は、江の島の海にかつて生息していたタツノオトシゴが
戻ってくるくらいに海をキレイにすることです。
私、古澤は、2005年から始まった海さくらの活動以前から、
江の島の住民の方達に直接、昔の江の島の海のお話を聞いてきました。
私個人だけではなく、多くの方に、タツノオトシゴが江の島の海にいたことや、
江の島の昔の海の話を聞いていただくことにより、海の変化を感じていただいたり、
「海さくら海創造プロジェクト」のスタートまでの「想い」を感じていただければ幸いです。
海の中は、通常の私達の活動の「ゴミを拾う」という単純なことではなく、歴史を知ったり、
地域の方達との連携が必要不可欠だったり、自然の生物連鎖などの勉強などなどをしっかりしたうえでないと、非常に危険な取り組みと認識しております。人間が自然に手を加えることは、とても繊細で難しいことなのです。
水槽になにも考えず、可愛いから水草を3個入れました。昨年の夏、その水草は、水面いっぱいとなり、中のメダカが見えなくなりました。繁殖力がすごく、植物の力・太陽の力などを強く感じたと同時に、たった3個の水草でこんなに水槽の中が変化するんだ!という怖さも感じました。
私達は、海の水質や、生物連鎖などの専門家ではありません。
そこで、神奈川県水産技術センター主任研究員の工藤孝浩さんにご協力・監修をしていただき、
このプロジェクトを進めていくことに致しました。
「ゴミ拾い」という車輪と、具体的に「海の環境を整える」車輪の2つを動かすことにより、
相乗効果で海への関心や海の素晴らしさが、伝わればと願います。
色々な困難があるかと予想されますが、あきらめず、進んで行きます。
どうぞよろしくお願いいたします。
NPO法人海さくら理事長
古澤純一郎
▽ 海さくら 海創造プロジェクト監修:工藤孝浩
神奈川県水産技術センター主任研究員
栽培推進部 所属
学生時代から東京湾に潜って研究を続ける一方、山下公園前の海底清掃や海、川、森の活動団体のネットワークづくり、海の環境教育を実践する。魚の視点から地元のヒトとマチを見つめる研究者。タレントのさかなクンの師匠として知られ、海や魚に関するテレビ番組等の監修を数多く手がけている。
2008年3月:第13回NHK関東甲信越地域放送文化賞受賞
海創造プロジェクトは、下記皆様のご協力を頂いております。ありがとうございます。
- 公益財団法人前川報恩会
- 公益財団法人かながわ生き活き市民基金
- 株式会社共立理化学研究所